オーストリアGPでマルケスを退けるドヴィツィオーゾ

いやぁ、熱いレースでした。少々クールダウンする為にミック・ドゥーハンの画像から入ります。

レース前、バイクの声に耳をすませるロッシの姿もはさんで・・・はい、決勝スタート!(^-^;)

無双な感じのマルケスをリアにソフトを履いたドゥカティ勢がつけ狙う。

ロレンソが引く展開でとりあえずマルケスの頭を押さえる。

そんなに長く引けないのはわかってたけど、想像より立派な逃げだった。

マルケスがこうして暴れん坊に見えるときは仕掛け甲斐があるんだけど・・・

現実にはなかなかあれについていける者がいない。

しかし今日のドヴィは速かった。

何度もぶつけられそうになる接近戦にも耐えました。

ペドロサがしぶとく追いついてきたのにも驚いたけど、最後は前の二台の強さが上回った。

火の玉みたいになって前を追う本気のマルケス、久しぶりに見たよ。

激しいバトルの末に勝利の女神はドヴィツィオーゾに微笑みました。

快心の勝利だね。

彼のレースキャリアに色濃く残るであろう名勝負でした。

あの位置からインに振って無理くり突っ込んでも転倒しないマルケスの限界性能もすごいが、それを見て一瞬挙動を乱すも冷静にやりすごして立ち上がり勝負に持っていたドヴィツィオーゾの技が光った。

この上げた左手がニクい。(超かっこよかった)

レース後、一応笑顔でたたえ合ったけど・・・

あれだけの際どいバトルの直後に腹からスッキリできるわけがないよね。

まぁ、そんなの関係ない・・・ドゥカティ陣営は大喜びさ。

最悪、共倒れならイン側有利・・・しかも自分の方が転倒しない術に長けている・・・そう思っているからごく普通にインに潜るんだろうけど、オイラがすごいと思うのは瞬時に判断した突撃が間に合っちゃうことなんだよね。

その突撃の鋭さのおかげでスルー出来たってとこもあるか。

タイヤの選択とマネージメント、お見事でした。

ジジ・ダッリーニャのコアラ顔はなごみます。

インタビューや表彰台でも入念にレッドブルをカメラに映して・・・ドヴィはそういうとこにとっても配慮がある。

これでランキングも2位に浮上・・・マルケスとの点差も16点しかない。

好戦的なマルケスの本性を引き出すようなレースをシーズン終盤に向けてあと何度か見せてほしいね。